なぜ「以外」だけ境界を含まないのか。おかしい

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ふと「以外」という言葉だけが「以○」という言葉のグループの中で特殊だと気付いた。

たとえば「5以外」は5を含まないが、「5以上」「5以下」「5以降」、「5以前」、「5以内」これれは全て5を含む。

「以外」だけが明らかにおかしい。

ググってみると「以外」も含まれるという意味を持っているという人がいた。

「以」にはいくつかの意味がありますが、「以上・以下」の場合も「以外」の場合も「以」の字の用法は同じです。【より】【から】です。

「外」の字にもいくつかの意味がありますが、ここで用いられているのは、【ある範囲のそと】です。「5以外」と書いて、【5を含む範囲よりそと】【5を含む範囲からそと】ということです。5を含む範囲とは5自身しかありませんが、熟語になった結果として、5は含まれないことになります。

たとえば「5以上」「5以下」の場合、5を含みますが「5以外」の場合、5は含まれませんよね。この場合、「以」の意味合いはどうなのでしょうか。「外」に意味があるのでしょうか。 - 文学 解決済 | 教えて!goo

「以外」にもちゃんと「含まれる」という意味があるよ!とドヤ顔で語っている。

しかし、この解説は破綻している。

たとえばこの文章の「外」を「上」に変えてみると、

「上」の字にもいくつかの意味がありますが、ここで用いられているのは、【ある範囲の上】です。「5以上」と書いて、【5を含む範囲より上】【5を含む範囲から上】ということです。5を含む範囲とは例えば上下の正の整数で言うと「0~5」 or「 5~」ですが、熟語になった結果として、5は含まれないことになります。

完全におかしなことを言っているのがお分かりになるだろう。

「5を含む範囲」という意味では使うなら「5以上」に5が含まれなくなってしまう。

もっとまともな人はいないのか?とグーグルで更に調べようとしたが、「以外」の特殊性について書かれているページやサイトは少なかった。
謎のまま終わるのか・・と諦めかけたその時!私は一つのページを発見した。ヤフー知恵袋のこの質問だ。

質問

「以」の字はそれを含むって意味で使いますよね。以上、以下、以前、以内とか・・ところが「以外」ではそれを含まないのです。なぜ以外に「以」の字を使うのでしょうか?

回答者

「以」が境界を含むとはっきりしている方が特殊なのだと私は思います。

具体的な数値を示すときの以上、以下、のみがそれにあたります。
数や量を表すときは、以上、以下、超、未満の4種で境界を含む含まないの場合分けを明確にしています。
これは文字の意味がそうなっているからではなく、『そうしないと面倒だから』
決め事として定めただけだと思っています。

100文字以内、のときの以内は100文字ちょうどを含みますが、それはそうしないと採点が面倒なことになるから、です。
「提出は一週間以内」としたら途端に境界があいまいになります。

「三日以降に取りに来てください」だと三日に行っていいのか、四日じゃないと駄目なのか確認が必要です。

天災が起きた被災地でお年寄りがいいました。
「以前こんなことはなかったのに…」
この場合明らかに今回の災害は含んでいません。

質問者の質問後の付け足しと思われる補足

この質問に対する明確な答えはないのです(学者さんもイレギュラー性は認めてます)。というより以外が元々だって説もあります。要するに昔は数学なんてなかったので、以上にはその数字が含まれてるなんてことは気にしてなかったんです。いまでも「お、値段以上ニトリ」って言われると値段相応も含まれるってことを忘れるでしょ。それが明治に数学が導入されてそのあたりの言葉を整理した結果が現在の用法だというのです。だからそういう概念がなかったので未満の逆の言葉はなかったのです。それで5を含まないで5より上の数字を示すのに「5を超える」って言い方しかできないんです。

「以」の字はそれを含むって意味で使いますよね。以上、以下、以前、以内とか・・ところが「以外」ではそれを含まないのです。なぜ以外に「以」の字を使うのでしょうか?

なるほど。ふむ。さっきの論より随分まともだ。

そうかそうか。

昔々、「以上」や「以前」などは、全て単に「それより○○」という意味でしか使っていなかったが、後世になって境界を含む含まないを明確に決めないと不便ということで、「以○」は境界を含むことにしようとなった。

しかし「以外」だけは境界を含むと意味が全く変わってしまう。
これは困った。しかし「以外」に代わる便利な言葉がないからそのまま使おう!となったのだろう!!

たとえば「5以外」を別の言葉に置き換えようとすると、「5ではない」、「君以外愛せない」を置き換えると「君でない人は愛せない」となりスマートさに欠ける。

スパッと対象を表すために、確かに便利な言葉だ。無くすのは惜しい。

スッキリした!!!

加えて、いま「以」という漢字を調べていたら、「含む」という意味はどうもないらしい。

意味

①…から。…より。時間・範囲・方向の起点を示す語。「以来」「以往」「以内」「以上」「以西」 ②もって。…を。…によって。目的・手段・原因を示す語。「以心伝心」 ③もってする。もちいる。使う。 ④おもう。おもうに。 ⑤ゆえ。理由。

[参考]「以」の草書体が平仮名の「い」になった。

漢字「以」の部首・画数・読み方・意味・熟語などが調べられます。

「以」に「境界を含む」という意味など無かったのだ。幻想に固執した私が悪かったのだ。

ということで納得したので考察を終わる。

関連コンテンツユニット



シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする