PTA非会員の子が卒業記念品を貰えない件について

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

腹立たしいニュースが世間を賑わせている。

PTA未加入で卒業記念品なし 「ほしいなら実費払って」は是か非か

 近年、この時期にSNS(ネット交流サービス)で話題となるのが、卒業生に贈られるPTAの記念品の問題です。PTAに加入していないため記念品をもらえない子がいる一方で、未加入家庭への贈呈に異を唱える人


Contents

PTAは任意のボランティア団体で奉仕の対象は学校のすべての子ども

最近はPTAが任意団体ということが周知されてきたせいか、以前よりPTAについて正しい知識を持った人が多くなってきた。しかし未だに、「PTA非会員の子には卒業記念品を与えたくない」という思想の人間が多く存在する。これは全くもって許容できない。

まず、PTAはボランティア団体だ。もちろん任意加入の団体である。
ではPTA会員は誰か。保護者または教師である。子どもは奉仕の対象であり、会員ではない。

その証拠に、学校に複数の子を通わせている保護者でも会費は一人分だ。

「非会員保護者の子を、奉仕の対象にしない」という思想は、いかに非常識で差別的な行為かということが彼らはわかっていない。これは、「子どもにボランティアを行う上で、その親がPTA会員かどうか調べるぞ」ということなのだ。言ってみれば、「特定の職業の保護者の子は奉仕の対象としない」のと全く変わらないということだ。これではボランティア団体ではなく差別団体ではないか。

そもそも、勝手に調べるな。個人情報だぞ。

有料会員サービスではない

PTAを「有料会員サービス」と勘違いしている人が先の思想に陥ることが多い。

「私は金を払っているから私の子が記念品を貰えるのは当たり前。金を払っていない保護者の子どもには当然配りたくない。」こういう考えだろう。

だが、有料会員サービスの団体は、学校内で活動はできない。営利団体だからだ。PTAは非営利団体だから学校内での活動が特別に許されているに過ぎないのだ。

非会員の保護者の子の卒業記念品の財源は?

「記念品代はPTA非会員からは実費で徴収する」というケースも多いようだ。

これはなんだか、予算が足りないことを非会員のせいにしているような感じがして非常に気分が悪い。非会員からしてみれば、「知らんがな」という話になる。

繰り返しになるが、PTAは任意加入のボランティア団体だ。彼らはボランティアがしたくて集まっている。費用を外に求めるのはおかしいだろう。

予算が足りないなら価格を下げよう。どうしても足りないなら「記念品は無し」でも誰も困らない。

そもそもこの記念品って、集めてしまった会費は使わねばならないというPTAの都合・思い込みで購入しているだけにも感じる。それか、これまで毎年記念品を買ってきたから今年も。というだけか。本当に必要なのか。本当に贈りたいのか。きちんとPTA内で議論すべきだ。お金は余ったら返せば良いのだ。

それでも「これを本当に贈りたいんだ!」という意思があって、でも予算が足りないなら、「PTA内で更に集金」するのが普通だろう。「PTA外から集金」は明らかにおかしい。それってもう「PTAに入りませんか?」と言っているのと同じじゃないか。もっと言うと、払わないと子どもが差別にあうので、「PTAに寄付してね(強制)」とも取れる。

あなた方が勝手に企画してやっていることなんだから責任を持ってきちんとやって欲しい。

記念品を贈る場合は、子どもを差別するようなことはあってはならない。無いなら全員無し。贈るなら全員に同じものを渡す。お金は使える範囲で使う。ボランティア団体として当然だ。

まとめ

・PTAは有料会員サービスではなく、任意のボランティア団体。
・会員は保護者・教師。
・奉仕の対象は学校の子ども全員。
・子どもの保護者が非会員であろうとなかろうと全く関係なし。
・そもそも保護者が非会員かどうか調べるな。
・記念品は無いなら無い、あるなら全員同じものを渡す。絶対に差はつけない。
・差別団体になってはいけない。

関連コンテンツユニット



シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする