補償・保障・保証の違い

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2020年4月10日現在、緊急事態宣言による営業自粛で「補償」が叫ばれていますが、これを「保証」や「保障」と言っている人を良く目にします。

今回はその違いについて書いていきます。


Contents

補償

補償とは「損害に対する償い」です。

[名](スル)
1 損失を補って、つぐなうこと。特に、損害賠償として、財産や健康上の損失を金銭でつぐなうこと。「労働災害を補償する」「公害補償裁判」「補償金」
2 心理学で、身体的・精神的な原因によって劣等感をもつとき、それを補おうとする心の働き。アドラーの用語。→防衛機制

kotobank.jp/word/補償-133065

「補い償う」の文字を見れば意味がわかりやすいかと思います。
「賠償」という言葉もありますが、直接損害を与えた人や組織がするのが「賠償」で、直接関係のない組織がするのが「補償」です。

言葉としてはこういったものがあります。

  • 損害補償
  • 災害補償
  • 遅延補償

保障

保障とは「保護」です。

[名](スル)ある状態がそこなわれることのないように、保護し守ること。「国家の安全を保障する」「社会保障」

kotobank.jp/word/保障-630029

「保」は保つ、請け合う、守るなどの意。
「障」の意味としては、へだてる・さえぎる・ふせぐがあるので、単純に「守る」の意味合いが強いです。

言葉としてはこういったものがあります。

  • 社会保障
  • 日米安全保障
  • 死亡保障

※保険の場合、基本的に損害保険は「損害補償」(損害を補うの意)、死亡や病気・怪我の保険は「保障」(そこなわれた状態にある人を保護の意)となるようです。

保証

保証とは「責任を持つ」ことです。

[名](スル)
1 間違いがない、大丈夫であると認め、責任をもつこと。「品質を保証する」「彼の人柄については保証する」
2 債務者が債務を履行しない場合に、代わって債権者に債務を履行する義務を負うこと。「保証責任」

kotobank.jp/word/保証-12060

「保」は保つ、請け合う、守るなどの意。
「証」は確かであるというしるしの意味があります。

言葉や文としてはこういったものがあります。

  • 私が保証する。
  • 安全を保証する。
  • 品質保証
  • 保証期間
  • 保証書
  • 保証人

まとめ

それぞれ漢字を見て使い方を思い出すのがコツかな。

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