ここ4日間くらい、GOING STEADYの音楽が頭が離れなくなってしまいました。
たままたYouTubeを見ていて、おすすめに出てきた「銀杏ボーイズ/新訳 銀河鉄道の夜」をクリックしてしまったのがキッカケだった。
「あ~、青春パンクか。懐かしいな。」
「あれ?これメロディー違うじゃん。GOING STEADYのオリジナルが聞きたい。」
銀河鉄道の~!!よーる!!!
「あー、これだこれだ。ユーミンにそっくりな奴。ギターイントロこんなに良かったっけ?」
「確かBABY BABYとかいうのをコピバンでやったな。」
「サビのメロ良いな。」
「そういえば駆け抜けて性春のCD持ってたな。」
次々に見た。
- 銀河鉄道の夜
- BABY BABY
- 駆け抜けて性春
それ以来、この3曲が四六時中頭から離れない。なんじゃこりゃ。
GOING STEADYが解散して、銀杏ボーイズになってからアルバム2枚同時発売したところまでは覚えていた。が、それ以降を全く知らない。
「銀杏ボーイズが解散したなんて聞かないし、さぞたくさんアルバムを発表してるんだろうなあ。」
と思ってWikiを調べたところなんと、それ以降たったの1枚しかアルバムを発表していないではないか!(2014年 「光の中に立っていてね」)
えええ。マジモンの初期衝動の時だけ沢山曲書けたバンドじゃないか。
しかもGOING STEADY時代から一緒だったベースの我孫子氏、ドラムの村井氏は脱退し、銀杏ボーイズから一緒だったチン氏も脱退。今は峯田氏一人らしい。
まさかあの大人気バンドがそんなことになっていたなんて・・・。
久々のアルバムが出た2014年の楽曲を聴いてみたけどあの頃の青臭い峯田氏はいなかった・・・。当たり前だ。ゴイステのヒットアルバム「さくらの唄」が発売された2001年から13年も経っているのだから。
当時僕は、GOING STEADYのCDを何枚か買って聴いていたものの(流行っていたので)、途中から中二病を発症し、あまり聴かなくなっていた。というか「ぷっwお前青春パンクなんか聴いてんのwダッサw」のスタンスをとっていた。ファンの人からしたらムカついただろうな。
しかし!今改めて聴いてみると、GOING STEADYはとてつもなく素晴らしいじゃないか!!!
まず、峯田氏の声が反則レベル。ものすごく高いキーをずっと大口をあけて叫んでいる。体力も半端じゃない。それも耳につく嫌な音色じゃなく、これがまたキレイな声なんだ。こんなこと普通のボーカルじゃできない。バンドボーカルとして、才能の塊。ずるい。
歌詞も、
あなたがこの世界に一緒に生きてくれるのなら
死んでもかまわない あなたのために-駆け抜けて性春-
こんなピュアなセリフを轟音の中で大絶唱されたら響いてしまうよ・・・。
バンド演奏の絶妙の下手さも良いんだ。勢いだけあればいいんだ。(ベースはめちゃくちゃうまい)
今の銀杏ボーイズはキレイになっちゃってなんか駄目だったし、仕方がないことなんだけど峯田氏の声が低くなっていて、ああ、やっぱり若いバンドって尊いんだなと。
銀河鉄道の夜はユーミンの「守ってあげたい」、駆け抜けて性春はH2Oの「思い出がいっぱい」、似てるから当時の日本人に響いたんだろうなあ~。日本人に染み付いたメロディーを凄まじい勢いでスーパーボーカルが歌ったらそりゃヒットするよね。パクリと分かっていても。
ただし東京少年、これは今でも響かない。
カントリー・ロードに似すぎてる。本当にただの青春パンクバンドがカントリー・ロードを日本語訳してカバーしたみたい。
ガガガSPの「卒業」みたいな感じ。
ところで、銀杏ボーイズが最初に出したアルバム2枚は、実は9曲はゴイステ曲の録り直し・リアレンジで、「駆け抜けて性春」は元JUDY AND MARYのYUKIが参加している。
Cパートにボーカルと歌詞が追加されていて、当時の記録を見るとファンは大絶賛していたようだが、GOING STEADY時代に出した「駆け抜けて性春」の方が圧倒的に良いと思った。ボーカルは峯田氏だけで良い。
何が言いたいかと言うと、GOING STEADYの「駆け抜けて性春」こそ至高だということ。
ただアルバム未収録なので注意が必要。
これ以上ハマっちゃうと怖いので他の曲は聴かないことにしよう。
これから聴き始める人はあまりにも頭の中でぐるぐるループするので注意してくださいね。
ということで32歳の男が今更GOING STEADYを聴いて感動した話でした。