藤田麻衣子 wish レビュー

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藤田麻衣子の9枚目のオリジナルフルアルバム「wish」を購入して2ヶ月ほど経過したのでレビューを書く。

最初の感想は、「声が低くなって声量が落ちている・・・」だった。

前作「思い続ければ」ではそれほど感じなかったが、今作はかなり顕著。

彼女の声は徐々に徐々に変化して来たが、いよいよデビュー時と比べると「ワントーン下がってるなあ」と感じるようになってきた。

2曲目「これからも」なんかは、もう少しキーが高くしたほうが良いんじゃないか?と思うくらいに低く感じる。

低い声が「味があって良いこと」と感じる人も中にはいるだろうけど、僕はちょっと寂しくなってしまった。ただ、これは歌手の宿命だ。仕方がないと割り切るしかない。これからも藤田麻衣子はずっと聴く。

加えて、声量だ。声量も下がっている。

これはまだまだ30代の彼女としては、もう少し頑張って欲しいところだ。けれど、もしかすると彼女は、声量を抑えた歌声の方が好みで、あえてやっている可能性もある。どうなんだろう。

話は変わって、昔みたいに「ドロドロ恋愛」ものが減った。これは単純に嬉しい。

僕は「そこは追いかけてきて欲しい」のような曲は出来るだけ避けて藤田麻衣子を聴いてきた。典型的女子の歌詞は男には不要だから。

僕は歌声と曲が神だから聴いている層だ。僕は女子用の歌詞ではなく当たり障りのない歌詞が好み。曲が良いのに歌詞で聞かなくなるなんて勿体無いもんなあ。歌詞がマイナスに作用するのは残念だったので今回は良いと思う。

しかし、9曲目「気持ちの整理が出来るまで」はちょっとそっちよりの曲となっいて少し残念。メロディ、曲調は秀逸なだけに残念。

それしても、1曲目「出会えただけで」から漂う「あ!これ名盤」感はすごい。

1曲目っぽくて、すごく良い。スピッツの「フェイクファー」における「エトランゼ」を彷彿とさせる、いや、凌駕してる。名曲。

3曲目の「in fact」はセルフカバーで、原曲は2015年からあるらしい。ということで原曲を聴いてみた。

「デレステ」in fact (Game ver.) 橘ありす SSR 。・゚・(ノД`)・゚・。

原曲の方がテンポが速い。原曲めちゃくちゃ良いな!!

でもセルフカバーバージョン味わい深くて負けてない。

そしてもちろんシングル曲の4曲目「wish ~キボウ~」は素晴らしい。ただシングルで聞きすぎてしまったのでアルバムに馴染めていない感がある。曲自体は素晴らしい。「SUPER MOON」に似てて好き。

さて、5曲目の「何度も何度でも」は、Aメロが特に秀逸だ。Aメロが良すぎてサビのパンチが少し弱いけど、Aメロがメインだと思えば良いんだよ。

6曲目「またね」7曲目「始まり」は少し地味か・・・キーがもう少し高かったら・・という印象。

あとは、弾き語りツアーのテーマ曲だけあって8曲目「ハピネス」も良いね。サビの入りのメロディがとても叙情的で良い。

10曲目「テントウ虫」は得意のピアノバラードの感じで文句なく好き。

一番嫌いな2曲目「これからも」以外は全部良いと思った。これを外してボーナストラック「トライアングル」のソロバージョンを入れて10曲の方が名盤だったかなと。単なる筆者の我儘ではある。

だってトライアングルを全編藤田麻衣子で聞きたいんだもん!!!知らない歌手の歌声聞きたくないんだもん!!!

わかってますよ、デュエットありきで曲を作ったことくらいは・・・。でも聞きたいんだもん!!良い曲だから!

アルバム通して特に良いと思ったのは「出会えただけで」「in fact」「何度も何度でも」「テントウ虫」の4曲。作曲の能力は衰えていないと思う。これからもどんどん新曲を作って欲しい!

おわり!

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