1990年代にEvery Little Thingというグループがデビューした。
Every Little Thing(以下ELT)
ボーカル 持田香織
キーボード&コンポーザー&プロデューサー 五十嵐充
ギター 伊藤一朗
ELTは1996年にデビューし、サウンドの根幹を担っていた五十嵐充は2000年に脱退。その非常に濃い初期4年間の活動は、日本の宝だ。
Contents
ELTの代表曲は?
ELTといえば今では「fragile」が一番有名な曲となっているらしい。
だが、「fragile」は五十嵐が脱退したあとのシングルなのだ。僕からするとELTは五十嵐がいて初めてELTなのだ。
だからELTの代表曲は「Dear My Friend」か「Time Goes By」か「出逢った頃のように」であって欲しい。一番売れたのは「Time Goes By」だから「Time Goes By」で良いかも知れない。
ただ、少し暗いな。ELTは明るい曲が真骨頂だと思う。代表曲は「出逢った頃のように」にしよう!
ELT初期、五十嵐在籍時の3枚のアルバム
五十嵐在籍時の3枚のアルバムはとてもクオリティが高く、持田の声にも余裕があり張りがある。素晴らしい3枚だ。オリコンチャートは3枚とも1位を獲った。
持田の声は透明で太く温かく、でも鋭い。不思議だった。この素晴らしい全盛期の声を多分に収録出来たことの奇跡に感謝したい。エイベックスよ、ありがとう。
1st「everlasting」(1997/04/09)
1stシングル「Feel My Heart」、2ndシングル「Future World」、3rdシングル「Dear My Friend」を収録。スピード感のあるシングル3曲はもちろん、アルバム曲も名曲揃い。五十嵐の作曲能力の高さたるや!
アルバム曲のおすすめは「Never Stop!」と「Here and everywhere」。やっぱりELTは明るい曲が似合う。
フレッシュでテンポ感のあるELTを聴くならこれ!
2nd「Time to Destination」(1998/04/15)
シングルは5曲収録。(4th「For the moment」、5th「出逢った頃のように」、6th「Shapes Of Love」、7th「Face the change」、8th「Time goes by」)
バカ売れした圧倒的名曲のシングルが5曲も!
アルバム全体としてはジャケットからもお分かりの通り、大分雰囲気が暗い。プロデューサー兼コンポーザー五十嵐の苦悩が反映されてしまっているのだろうか?しかし、傑作なのは確かだ。
アルバム曲では名バラード「All along」、五十嵐が奥菜恵に楽曲提供した「今でも…あなたが好きだから」、ZARDっぽい「モノクーム」がおすすめ。
3rd「eternity」(2000/03/15)
シングルは13th「Pray/Get Into A Groove(両A面)」、14th「sure」の3曲が収録。後に15th「Rescue me/Smile Again(両A面)」がシングルカット。
言わずもがなシングルのクオリティは高次元!
このアルバムは発売日に買ったな~。ジャケットがテカテカした材質でキレイだったのを覚えている。
前作に比べて一気に近代化したようなハキハキしたメリハリの効いたサウンドに。持田の声色も今までと少し違っていて新しいELTと言った趣。1曲目「pray」の開放感よ。
名盤。
アルバム曲では「Smile Again」(後にシングルカット)、「The One Thing」がおすすめ。
おまけ「Every Best Single +3」(1999/03/31)
「Every Best Single +3」は2ndアルバム「Time to Destination」、3rd「eternity」の間に発売されたシングルコレクション。
オリジナルアルバム未収録である、9thシングル「FOREVER YOURS」、10th「NECESSARY」、11th「Over and Over」、12th「Someday, Someplace」の5曲をカバーできる。
ファンとしては上記4シングルを収録した3rdアルバムを発売して欲しいところだったが、五十嵐が作曲に限界を迎えたか?
エイベックスはとにかく盤を売りたい・・・。ということで発売されたと予想。
ボーナストラックの「キモチ」も必聴。
なんと9thアルバムで五十嵐が復活!
ELTの9thアルバム「CHANGE」(2010/03/24)では五十嵐がプロディーサーとして10年振りに復活!!
なんと全12曲中、8曲が五十嵐作曲!!!
また3人がスタジオに集まって制作したんだから、すごいよな~
僕はこのアルバム、五十嵐節が炸裂していてめちゃくちゃ好きです。やっぱり持田と五十嵐は相性がいい・・!!
「冷たい雨」はガチ名曲。
しかし、これ以降彼が起用されることはなかった・・・。一体なぜ・・・。僕はずっと待ってるよ・・・。
まとめ
3人体制のELTは1996年から2000年までの4年間にシングルを15枚、アルバムを3枚、シングル・コレクションを1枚発表。
歌付きの曲はすべて五十嵐が作曲。作詞もほぼ五十嵐。駆け抜けた4年間。天才は去ってしまった。
この奇跡の4年間の楽曲を是非聴いて欲しい。そして気に入ったらぜひ「CHANGE」も聴いてね。