こんにちは。ゼーパです。
みなさんは日本のロック界にTHEE MICHELLE GUN ELEPHANT(ミッシェル・ガン・エレファント)というバンドが存在したことを覚えているでしょうか。
1991年結成。1996年メジャーデビュー。2003年解散。
ボーカル チバユウスケ
ギター アベフトシ
ベース ウエノコウジ
ドラム クハラカズユキ
の男性4人から成るガレージロック/パブロック/パンクロックバンドです。
今回はミッシェルのコピーバンドを経験し、彼らのライブにも参戦したことのある僕が、ミッシェルをこれから聞いてみたい、初めて聞く、ちょっと知ってるけどもっと知りたい、という方へ向けておすすめの名曲をランキング形式でチョイスしましたので、是非ご参考にしてみて下さい。
Contents
30位 太陽をつかんでしまった
ミッシェルが熟して熟しきった”後期”のアルバム「SABRINA HEAVEN」(7thアルバム)に収録。14thシングル表題曲。大人のミッシェル。
ドラム担当のクハラカズユキ氏の渋いリズムパターンから始まるこの曲はなんと8分27秒という彼らにすると超超超長い大作。
でも何故か聴けてしまうのです。基本となるのはウエノ氏のベースのメロディと、ボーカルの主旋律。このバランスが良いです。
そして途中のブレイクで珍しくアベ氏がアルペジオを弾いているのです!貴重。
29位 ブギー
3rdアルバム「Chicken Zombies」のリード曲として世に放たれました。
完全に先程の「太陽をつかんでしまった」と被るのですが、こちらも8分超えの大作で、ベースとボーカルが主に引っ張っていく曲。
こういったタイプの曲はやはりウエノ氏のベースが光ります。
28位 カルチャー
3rdアルバム「Chicken Zombies」に収録。4thシングル表題曲。
これぞミッシェル!と言わんばかりのリフとリズムが炸裂する軽快なロックナンバー。
27位 blue nylon shirts (from bathroom)
2ndアルバム「High Time」に収録。淡い子供時代の記憶が蘇るような不思議な雰囲気を放つ佳曲。
26位 ラプソディー
5thアルバム「カサノバ・スネイク」に収録。どことなく極道っぽい感じがする曲。アンダーグランドなアウトローな・・・。悪~い感じです。
25位 キラー・ビーチ
4thアルバム「ギヤ・ブルーズ」に収録。ミッシェルはこういうお茶目というか、少し可愛らしい曲も上手なんですよね。メロディー主体のメロディアスソングと思いきやラストで少しジャムっぽく(即興っぽく)遊んでます。夏のドライブで聴きたいです。
24位 シトロエンの孤独
6thアルバム「ロデオ・タンデム・ビート・スペクター」の1曲目に収録。アベ氏のギターをこれでもかと堪能できると最高の異色ナンバー。実はドラムも相当鬼。
23位 マシュマロ・モンスター
インディーズ時代のミニアルバム「wonder style」に収録。
The Beatlesの「Taxman」のミッシェル版のような曲。若い彼らのビートを感じることの出来る一曲。
22位 リボルバー・ジャンキーズ
5thアルバム「カサノバ・スネイク」に収録。ライブの定番曲。盛り上がるためにあるような曲。今PVを見るとちょっと(ロックバンドの)怒髪天っぽさがあります。
21位 G.W.D
4thアルバム「ギヤ・ブルーズ」に収録(アルバムバージョン)。8thシングル表題曲。
イントロのベースラインが聞いている者の心を鷲掴みにするゴリゴリのロックナンバー。ウエノ氏のピッキングの強さが半端じゃありません。今にも弦が切れそうです。
それに応戦するようにギター、ドラム、ボーカルもゴリゴリです。音の戦いです。バチバチです。
こんなにテンションの高い模様を収録出来た曲が他にあるでしょうか。ぜひ探してみて下さい。
すごい。聞いているだけで血管が切れそうです。
「G.W.D」は、「がなる・割れる・だれる」の略です。
20位 赤毛のケリー
6thアルバム「ロデオ・タンデム・ビート・スペクター」のラストに収録。
松田龍平さん主演の映画「青い春」の主題歌として起用されました。イントロのギターフレーズがシンプルですが、とても格好良いです。それだけでも聞いてみる価値のある曲です。
CDショップの視聴コーナーで初めて聞いた時、友人とはしゃいだ記憶があります。友人の表情が希望に満ちていました。キラキラしていました。
リズムに関して、この曲のように基本的なエイトビートを一切ダレることなく歯切れよくノリよく最初から最後までずっと叩けるクハラ氏には脱帽です。普通は無理です。
19位 武蔵野エレジー
12thシングル「ベイビー・スターダスト」の3曲目に収録。オリジナルアルバム未収録。
サビが「バンバンバン」だけという変化球。最初聞いた時は何かのカバーかな?と思いましたが、しっかりとしたミッシェルのオリジナルソングでした。失礼。
アベ氏のイントロ、ウエノ氏のウッドベースが最高に渋いです。
18位 ランドリー
マキシシングル3作の楽曲を集めたアルバム「RUMBLE」に収録。もともとは4thシングル「カルチャー」の2曲目。
「色が落ちても構わない」と叫ぶロック史上初?の洗濯ソング。なのですが、そうとは思えないくらいに秀逸な曲です。深く考えずにサクっと聞ける。この頃のシンプルなガレージロック感、とても良いです。
17位 I was walkin’ & sleepin’
1stアルバム「cult grass stars」に収録。
アベ氏のギターリフが印象的なメロディアスで耳馴染みの良いポップ・ロックナンバー。最後のギターソロも秀逸。
16位 デッドマンズ・ギャラクシー・デイズ
ラストとなった8thアルバム「SABRINA NO HEAVEN」の3曲目に収録。リードトラックとしてPVも制作され、この曲を引っさげてテレビ朝日系列の「ミュージックステーション」にも初出演しました。
とてもキャッチーなメロディーで、テンポ感もよく、聴きやすい曲です。
15位 ゲット・アップ・ルーシー
3rdアルバム「Chicken Zombies」に収録。5thシングル表題曲。
テレビ番組でSuperflyがカバー演奏していたり、ミッシェルの楽曲の中では知名度の高い曲。
冒頭のドラムフレーズは一度聞いたら一生耳から離れることはないので注意が必要。この乾いたギターの感じ。最高です。
14位 暴かれた世界
6thアルバム「ロデオ・タンデム・ビート・スペクター」に収録。13thシングル表題曲。デビューシングル「世界の終わり」以来の日本語タイトルシングル。(アナログシングルのVIBE ON!/あんたのどれいのままでいいは除く。)
当時ブランキー・ジェット・シティの「ロメオ」と似ていると話題になりましたが、それを差し引いても格好良いです。
PVを見るとデビュー時の「ロック好きの大学生風のお兄さん達が少し陽気に歌い、演奏する感じ」は全く無くなってしまいましたが、この恐いマフィア感で僕は当時、かなり頭がやられました。「恐いお兄さん=格好良い」という図式をインプットしてしまい、なんとかして「恐そう」になりたいとファッションなどを無意味に頑張ってしまいました。
結果、全く様にならなかったのですぐにやめました。彼らだから良いのです。
13位 シャンデリヤ
2ndアルバム「High Time」に収録。
アベ氏の高速カッティングが1曲まるまる堪能できてしまうアベ曲。
12位 PINK
8thアルバム「SABRINA NO HEAVEN」の5曲目に収録。
あまり知られていないですが、この「PINK」は実は超名曲なのです。
11位 リリィ
2ndアルバム「High Time」に収録。3rdシングル表題曲。海外の女性の名前シリーズです。
文句なしのキャッチーな明るいシングル曲です。ライブでももちろん盛り上がります。
10位 ジェニー
10thシングル「スモーキン・ビリー」の2曲目。オリジナルアルバム未収録。
ライブのラストで演奏されることが多かった人気曲。おそらくミッシェルの中で一番BPMが速い曲です。
9位 バードメン
サビの歌詞はシンプルに「フライ フライ バード メン」。歌詞なんていいから演奏を聴け!と言わんばかりの言葉選びです。
黒スーツ×黒髪でキメキメの4人が拝めるPVは必見です。
8位 GT400
5thアルバム「カサノバ・スネイク」に収録。11thシングル。
「GT400」という架空のバイクの名前がタイトルに。晴天の日にバイクに乗りながら聞いたらさぞ最高だろうな~!と思います。(バイク免許ありません)
この曲はメロディが秀逸で何回でも聴けます。ギターソロもセンス良く巧いです。
それから一番最後のAメロだけちょっと変えられていて、ここも巧いな~と思いました。
7位 ミッドナイト・クラクション・ベイビー
8thアルバム「SABRINA NO HEAVEN」の2曲目に収録。
「デッドマンズ・ギャラクシー・デイズ」を引っさげてミュージックステーションに出演時、ロシアのデュオ「t.A.T.u」がドタキャン。その穴を埋めるべくミッシェルがセットも無しに登場。アンプとドラムセットとマイクだけで凄まじい演奏力の生LIVEで「ミッドナイト・クラクション・ベイビー」を披露し、当時大きな話題となりました。
もちろんボーカルやドラムも良いのですが、ギターリフがまず最高だし、それに絡むベースパターンもすごく良いです。
おそらくミッシェルの作曲はアベ氏のギターリフが原型の場合が多いと思うのですが、それに対するウエノ氏の捻り出すベースラインが本当にいつも秀逸です。
6位 why do you want to shake?
インディーズ時代のミニアルバム「wonder style」に収録。
これもアベ氏のギターフレーズが光るハイスピードな一曲。
5位 スモーキン・ビリー
4thアルバム「ギヤ・ブルーズ」に収録。10thシングル表題曲。
「愛という憎悪」というパワーワードが炸裂するキラーチューン。ボーカル担当チバ氏の技量が素晴らしいと再確認出来る名曲。
4位 キャンディ・ハウス
2ndアルバム「High Time」に収録(アルバムバージョン)。2ndシングル表題曲。
音程は変えない、カッティングだけのイントロのギターフレーズがなぜこんなにも格好良いのでしょう。不思議です。このギターのリズムが耳について離れないのです。
3位 エレクトリック・サーカス
オリジナルアルバム未収録。16thシングル表題曲。ラストシングル。
もう、本当にラストという感じが出ています。こんなに寂しい曲はこの曲だけではないでしょうか。デビュー当時の「ロック少年達が大人になって始めた演奏力もすごいけどそれはそれは楽しいバンド」からは想像出来ない「シリアスさを持った大人のバンド」になってしまいましたが、これもこれで彼らだし、もちろん素晴らしいのです。
2位 ダニー・ゴー
4thアルバム「ギヤ・ブルーズ」のラストに収録。ライブでもラストに演奏されることが多かったです。
メロディアスなベースフレーズから始まる文句なしの名曲。
1位 世界の終わり
1stアルバム「cult grass stars」に収録(アルバムバージョン)。デビューシングル表題曲。
日本でバンドをやっている人なら全員通る曲(かも知れない)。
LIVEではとんでもなく高速になっているにもかかわらず、驚異的なことに彼らは難なく演奏しています。演奏力、演奏技術のレベルが高い高い・・・。とにかく一度聞いてみて下さい。
まとめ
今回、ミッシェル・ガン・エレファントのおすすめ曲30選を書いて、改めて彼らの楽曲をじっくりと聴き、本当に唯一無二の素晴らしい世界を持つバンドだったんだなと感じました。
この素晴らしさが消えて言ってしまうのはもったいないので、後世にもきちんと伝わっていくと良いですよね。
ミッシェルが好きだった人、今でも好きな人は今の若い人や子どもたちに「こんなバンドがいたんだよ」と教えてあげて欲しいです。
再結成に関しては、アベフトシ氏逝去により叶わないため、いつか、チバ氏、ウエノ氏、クハラ氏の3人で何かやってほしいという思いはあります。(本当になにかやってくれないかなあ~!)
チバ氏とクハラ氏は「The Birthday」としてバンドを継続中ですのでそちらもチェックしてみて下さい。すでにミッシェルよりも長く活動しています。
こちら↓はThe Birthdayのベストアルバム。
最後までお読み頂きありがとうございました。それでは。