アニメ映画のタレント起用って萎えませんか。ぼくは萎えます。
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映画が台無しになるタレント起用の恐怖
コナン・ポケモン・クレヨンしんちゃんなんかは毎年タレントを起用しています。
あれ本当になんなんでしょうか。
\ゲスト声優/
とCMに出ただけで映画見るのためらうレベルです。
極端に下手な人が多いので、見る前のドキドキがすごいです。変な緊張感を持っちゃいます。
ちゃんと上手い人だったり練習してくれてる感のある人もいるにはいるんですが、人気絶頂売れっ子だったりするともう絶望的です。声優なめんなよと。
作品はロードショー後もずっと残りますからね。
あと最近はゲームでもタレント起用してますが、あれもやめてほしい。がんばって進めたゲームのクライマックスの感動が粗だらけの棒読みに持っていかれてしまう。
龍が如くみたいにリアルなやつだとタレントでも問題ないし結構マッチするんですが、ディフォルメされたアニメ絵だともう。
アニメキャラクターから声が出ているように聞こえない。明らかに誰か別の三次元の人間が画面のふちで喋っている。
この、よく考えたら当たり前のことを観てる人に感じさせない能力が声優には必要なんです。
声優の修行を積んでない人って、声をディフォルメするということ自体どういうことか分かってないと思うんですよ。あ、ぼくもわかってないです。
男性だと案外そのままでもいけるんですが、女性だとかなり雑味が入っているように聞こえる。
真の悪は
ただ、これは起用されたタレントが悪いんじゃない。
起用した制作側が悪い。
声優としてのスキルのないタレントが、オファーが来てから収録までの間にいくら練習したってプロのような仕事はできないのは分かりきってます。
結果、タレントは醜態をさらすことになりかねない。これは本人の意思とは言えないでしょう。むしろかわいそうです。
制作側のメリットとして”出演したタレントに作品の宣伝をしてもらえる”というのがありそうですが、たくさんの人に観てもらえる反面作品自体の評価は下がってしまいますよ。
そのタレントのファンは観ると思いますが、そうじゃない人からすればただただ邪魔です。
TVでも映画でもアニメ作品の声優選出には、”出演声優の1割は新人を起用する”というルールがあります。(たしか)
だったら、単発のタレントじゃなくて、なかなか日の目を見ないあふれかえる新人声優にその座を与えてほしいです。
それでは個人的に声優演技が上手いと感じたタレントを書いていきたいと思います。
あまりたくさん見てないので、ぼくの見た範囲でです。かなり偏りがあることをおことわりします。
天海祐希
この間子どもと一緒に見た『ミニオンズ』で悪役の声をやってました。
アニメ声じゃありませんでしたが、さすが元宝塚の大スターだけあって迫力ある悪女に仕上がってました。アニメ声じゃないのがかえってよかったパターン。
プロの声優じゃない人けど演技の上手い人が演じると本物の人間みたいなリアルさが出ますね。ファンタジーから片足はみでてる。
中川翔子
流石のしょこたん。アニメ好きのオタクアイドルの元祖はやはり違いました。プロかタレントかと言われたら確実にプロ側の人です。
ドラゴンボール超にも予言魚役で映画に引き続き出てました。
ポケモン映画でも、2000年代にベッキーが降りた後からずっと出てるような気がしますが、違和感ゼロ。少年の役もこなすという無欠さ。
ゲスト声優と言われても、しょこたんなら安心して見られます。
この記事書いたのも、cv.中川翔子の素晴らしさをぼくの口からも伝えたかったからです。
ドラクエHEROSのアリーナ姫役もハマってました。アリーナ姫のおてんばさがよく出てる。超人気キャラを張れるなんて本当流石としか言いようがないです。
松坂桃李
こちらもドラゴンクエストHIROS。主人公役です。
めちゃくちゃ上手い、というのではありませんでしたが、まあ聴けました。声もイケメン。
女主人公の方がけっこう棒だったので、対比で上手く感じたのもあると思います。
さきほど上で、男性の方が案外そのままでもいけると書きましたが、その一例かもしれません。松坂桃李が上手いのももちろんあると思うんですが。
風間俊介
みんな大好き風間俊介。
上手いかと言われたらたぶんそういうことじゃないんですが、ぼくも大好きなのでピックアップしました。
遊戯王の主人公・遊戯を熱演しました。アニメ初回を視聴した後で最終回を見ると、その成長にこちらまで涙が出ます。
”3人の遊戯”は常に成長していたのだ・・・。
初めて遊戯になったのは16歳のときだそうで、途中から声がかなり低くなっています。作品の途中で声変わりするってあまり聞きませんね。すごい。なんか感動。
遊戯以外で声優をやっているのかは分かりませんが、ぼくの中で風間俊介は風間俊介であり遊戯です。(意味不明)
ラサール石井
こち亀の両津勘吉です。これはおなじみなので割愛しますが、両さんの人情味とクズ感がよく出ていましたね。
大泉洋
どさんこの星☆大泉洋は声優も違和感ありませんでした。
ぼくが見たのはブレイブストーリーとばけものの子。
どちらも主人公のそばにいる名脇役として物語にコミカルさを添えていました。
どう聴いても大泉洋でしかないんですが、その素のとぼけた感じがキャラと絶妙にシンクロしていて面白かったです。
爆笑問題・田中裕二
モンスターズインクのマイク役で出てました。緑色で大きなひとつ目の丸っこいやつ。主人公モンスターの隣にいるちっちゃい緑のオトモモンスター。
普通に人間の声ですが、演技は抜群でした。センチメンタルもばっちり。
オリエンタルラジオ・藤森慎吾
これはあまり知られていないと思います。トーマスの映画『キング・オブ・ザ・レールウェイ』にオリエンタルラジオが2人そろって出ていました。
あっちゃんが物語のカギを握る重要なきかんしゃを演じていて、藤森がそのオーナー役(ノランビー伯爵)です。
あっちゃん演じる大昔のきかんしゃ・スティーブンが自分の武勇伝をトーマスたちに聴かせたりなど、ニヤッとできる要素もあります。
そんな愉快な映画で、武勇伝を雄弁に語るあっちゃんもといスティーブンよりも目立たずして目立っていたのが、藤森の演技力です。
伯爵が出てきたときは普通に声優がやってるんだと思ってましたが、その後明らかにあっちゃんらしき声を聴いて「まさか藤森もいるんじゃ・・・?」と。
そしてしばらく映画を見ていて、「もしかして・・・?」と思っていたらスタッフロールでノランビー伯爵:藤森慎吾と出たのでやっとはっきりしました。
そのくらい上手かったです。自然でした。
いつもは『虎の威を借るキツネ』扱いをされがちな藤森慎吾ですが、声優としては確実にあっちゃんに勝ってます。
ちなみに通常アニメではオリエンタルラジオは出ておらず、プロ声優が声をあてています。
マダガスカルのキャストみんな
この映画にはたくさんの俳優やお笑い芸人が出てますが、みんな上手かったです。人間声ですが自然でした。3DCG映画でしたしね。
アナと雪の女王のキャストみんな
アナもエルサも人間声とアニメ声の中間な感じで、ディズニー3DCGに合ってました。ストーリーについてはみんな知ってるので割愛しますが、涙なしには見られない傑作でしたね。
アニメとゲームが好きなんです
好きであるが故に、それが残念だったときに落ち込んじゃうんです。
なまじ「声優の演技さえ自然なら最高だったのに・・・!」という作品が多いもんだから(特にアニメ映画)、ゲスト声優には過敏になってしまいます。
ただ、こういう『タレントなのに声優が上手い人探しゲーム』は楽しいですね。
みなさんもタレントなのに声優が上手い人を見つけたらぼくに教えてください。
それでは!